2014年12月13日

「哀愁」オリジナル・サウンドトラック

音楽:ハーバート・ストサート

icon06本当のサントラ:なし。

 「蛍の光」(4/4拍子)が効果的につかわれていますが、この「哀愁」でのアレンジは3/4拍子のワルツ。
 ここから日本で採譜して、現在お店の閉店時に流れる「別れのワルツ」として今でもよく聴く曲になっています。

 下記の粗悪品CDに入ってない、不安を表す音楽がとてもいいです。

 オススメ度;★★★★(誰か録音して欲しい…)

icon06その他の演奏:

 実は「哀愁」が入ったCDはコンピレーションで出ているのですが、それは映画そのままを3曲ほど入れたもの。
 セリフや効果音もそのままで、サントラとしてはとても扱える物ではありません。
 権利の切れているのをいいことに、金儲けに利用した粗悪品。

  

2014年12月14日

「美女ありき」オリジナル・サウンドトラック

音楽:ミクロス・ローザ(ロージャ)

icon06本当のサントラ:なし

icon06オリジナル・サウンドスコア:“愛のテーマ”のみあり。

 「美女ありき」は愛のテーマが大変美しいのですが、そのためか、その1曲だけ入っている事がよくあります。
 “In Session”の方は僕も持っていますが、実際の映画よりもテンポが遅いです。もっと燃えるような演奏がほしいです。
 デジタル・ミュージックはありません。

オススメ度:★★★★

  

2014年12月15日

「シーザーとクレオパトラ」オリジナル・サウンドトラック

作曲:ジョルジュ・オーリック

icon06本当のサントラ:なし。

icon06オリジナル・サウンドスコア:あり。

 ジョルジュ・オーリック作品集で、3曲のみ収録されています。

 1.メインタイトル
 2.スフィンクス
 3.バトル

 となっていますが、3曲目はエンドタイトルも含んでいます。
 なお、このCDにはオードリー・ヘプバーンの「ラベンダー・ヒル・モブ」の音楽も入っています。

 このオーリックは元々はクラシックの作曲家。映画では他に「ローマの休日」も作曲しています。

 オススメ度:★★★★



icon06使われなかったサントラ

 この映画には、使用されなかったボツスコアがあります。

 アーサー・ブリスという作曲家が「シーザーとクレオパトラ」の為に作曲していたのですが、制作者パスカルが気に入らずにボツになりました。
 そのボツサントラもCDでなんと8曲も!聴く事が出来ます。

  

2014年12月16日

「アンナ・カレニナ」オリジナル・サウンドトラック

作曲:コンスタント・ランバート

icon06本当のサントラ;なし

icon06オリジナル・サウンドスコア盤:あり。

 英国では重要な作曲家のようで、今までに2度録音されています。

 最初は1976年に“Great British Film Music”というアルバムで、「アンナ・カレニナ」組曲ということで、4曲11分。
 ジャケットで一番目立っているのも、ヴィヴィアン・リーの「アンナ・カレニナ」です。

 次は2008年に発売された“Lambert / Berners: Film Music”というアルバムで、同じく「アンナ・カレニナ」組曲、10曲30分。

オススメ度:★★★(内容が内容だけに、好きな曲もあるけど、全体では重い。)



  

2014年12月17日

「欲望という名の電車」オリジナル・サウンドトラック

作曲:アレックス・ノース

icon06本当のサントラ:あり。

 オードリーの「噂の二人」も作曲している、アレックス・ノースの代表作。アカデミー作曲賞ノミネート。
 本当のサントラには、マックス・スタイナー作曲の別作品の3曲が必ず同時収録されている。

 オススメ度;★(1曲目は好きだけど…)




icon06オリジナル・サウンドスコア盤:あり。

 ジェリー・ゴールドスミス(「オーメン」「スタートレック」「ランボー」などの作曲で有名な巨匠の1人)指揮のナショナル・フィルハーモニックオーケストラ盤、他にロンドン交響楽団による演奏盤、などがあるよう。

 「欲望という名の電車」はもともと舞台劇なので、その舞台バージョンのアレックス・ノースではない作曲のものもあるので、買う際には注意が必要。

  

2014年12月18日

「愛情は深い海のごとく」オリジナル・サウンドトラック

音楽:マルコム・アーノルド

icon06本当のサントラ:なし

 マルコム・アーノルドは、英国の重要なクラシック分野の作曲家らしいのだが、このサントラは発売されていない。
 というか、この作品はビデオ化もされなかったし、未だにDVDもブルーレイの発売も無く、幻の作品化している。

 現在「愛情は深い海の如く」で出てくる作品は、最近のリメイク。
 ヴィヴィアン・リー バージョンは、“ごとく”がひらがな表記が正式名。

 他に、マルコム・アーノルド作曲の映画音楽では「戦場にかける橋」、イングリッド・バーグマンの「六番目の幸福」などが有名。

icon06その他の演奏:なし。  

2014年12月19日

「ローマの哀愁」オリジナル・サウンドトラック

作曲:リチャード・アディンセル

icon06本当のサントラ:なし

 リチャード・アディンセルは他にヴィヴィアン・リーの「無敵艦隊」を作曲している。

icon06オリジナル・サウンドスコア盤:

 未だに映画を見ての確認は取れていないが、ジョン・バリー(「ロビンとマリアン」)のコンピレーションアルバムで、“Best Of THE EMI YEARS”というのがあり、そこには“Theme From Roman Spring Of Mrs Stone”がリチャード・アディンセル作曲として収録されている。

 EMI時代にジョン・バリーが指揮をした作品のようで、もしかすると本当のサントラかもしれない。

 ちなみに“Roman Spring Of Mrs Stone”は「ローマの哀愁」の原題。

 この真偽不明の曲のオススメ度:なし。あんまり…。

  

2014年12月20日

「トヴァリッチ」オリジナル・サウンドトラック

音楽:リー・ポクリス

icon06サントラ:あり。

 レコード時代から、この1963年の舞台劇のレコードが出ていた。今はCD化されている。

 ヴィヴィアン・リーは映画よりも舞台重視の人だったので、元々高音だった自分の声を、訓練で舞台でよく聞こえるように低くしてしまった。
 なので、このミュージカル作品ではヴィヴィアン・リーの声を全16曲中6曲で聞けるのだが、「風と共に去りぬ」の頃とは違う、かなり低い声になってしまっている。

 ヴィヴィアン・リーはこの演技でトニー賞を受賞。

 オススメ度:★

  

2014年12月21日

「愚か者の船」オリジナル・サウンドトラック

作曲:アーネスト・ゴールド

icon06本当のサントラ:あり。

 これまでサントラは2種類発売されている。

 1つ目はレコード時代からサントラとして発売されていたもの。
 CDでは限定品として発売された。全12曲39分。

 もう1つは2012年に1000枚限定で発売されたもの。
 こちらは全23曲で57分収録。

 これら2つが、どう聴いても一緒の演奏ではないように聞こえる。
 響きや終わり方が違う。
 最初に発売された方は、当時流行っていた、作曲者自身によって録音し直された物ではないかと思われる。

 オススメ度:★★★★

 アマゾンでは最初のタイプしか扱ってないようだ。2012年版は、タワレコなどで今ならギリギリ入手可能。



icon06その他の演奏:

 リチャード・ヘイマンが“Classic Film Scores”というNAXOSのアルバムにてメインタイトルを録音した物があるが、テンポが異様に遅い。

  

2014年12月22日

「無敵艦隊」オリジナル・サウンドトラック

作曲:リチャード・アディンセル(ヴィヴィアン・リー作品としては、他に「間諜」も作曲している。)

icon06本当のサントラ:なし

icon06オリジナル・サウンドスコア:あり。

 ヴィヴィアン・リーの初期作品では、唯一この「無敵艦隊」のみ、オリジナル・サウンドスコア盤が存在。
 アディンセル作品集の12曲目に8分33秒の「無敵艦隊」組曲として収録されています。

 オススメ度:★

  

2014年12月23日

ヴィヴィアン・リーの声のアルバム

★ヴィヴィアン・リーがナレーターをした物がデジタル・ミュージックで発売されています。

 まずはピーター・ラビットのもの。
 何年の録音かがわかりませんが、ヴィヴィアン・リーの声が低くなってからなので、晩年のものだと思われます。



 他にも子供用の朗読のためのデジタル・ミュージックがあります。
 こういうのがいくつかあるというのは、ヴィヴィアン・リーはラジオの番組でナレーションをしていたのでしょうか。




★アントニーとクレオパトラの録音もあります。

 反響音、バタバタとするバック音、大勢のキャストで、これはもしかしたらヴィヴィアン・リーが1951年〜52年に舞台で演じた「アントニーとクレオパトラ」をそのまま録音した物かもしれません。




★それ以外にも、ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリビエが朗読する「レベッカ」のカセットがあったようです。

 「レベッカ」映画化の際にヴィヴィアン・リーはオリビエと共演したいがためスクリーンテストを受けましたが、美しさがアダとなって落ちたそうです。
 もしかして、これはその時の??と思いましたが、そうではなく、後年のラジオのためのもののようです。