2014年11月22日
「許されざる者」オリジナル・サウンドトラック
作曲:ディミトリ・ティオムキン
映画で使われた本当のサントラ:あります。現在も新品が入手可能。
レコードはモノラルバージョンとステレオバージョンが発売されていました。公開当時には日本版もあったようです。
CDは1994年、2007年、2010年に発売がありました。音はもちろん2007年と2010年の物が圧倒的にいいです。15曲32分。
2007年盤は他の4作品との3枚組、2010年盤は「大西部への道」とのカップリングです。
2010年盤は、アマゾンでは「大西部への道」がメインジャケットになってますが、実際には「許されざる者」がメインジャケットです。
またデジタル・ミュージックも入手可能です。
オススメ度;★★★(メインテーマとロデオの曲はいいのですが、それ以外が印象に残りません)
オリジナル・サウンドスコア盤:
プラハシティ・フィルハーモニックオーケストラによる“許されざる者”1曲の録音があります。この曲はサントラでは2曲目に入っており、映画のタイトルバックで流れる曲ではなく、ちょっと遅いバージョンです。オードリー・ヘプバーンの写真集の付録で聴く事が出来ます。
その他の演奏:
日本版のサントラの権利を持っているのはキング・レコードなのですが、過去にキング・レコードがオードリー作品集や西部劇のレコードを作る時に“サントラ”として入れていたものは、全て本当のサントラではありません。その演奏はドン・コスタ・ヴォイス&オーケストラという所の演奏。
どこかでホントのサントラと、このカバーの演奏が入れ替わってしまったようです。
ドン・コスタ・ヴォイス&オーケストラ以外にも、オードリーの作品集のレコードを作る際にイージーリスニング風のアレンジでよく収録されていました。
同じ2期の「尼僧物語」や「緑の館」が全く収録されないのに比して、かなりの高確率で収録されていたのでとても不思議です。
また、巨匠ティオムキンの作曲なので、他の人による演奏もあります。アレンジが色々あって面白いので、ぜひ聴き比べてください。

レコードはモノラルバージョンとステレオバージョンが発売されていました。公開当時には日本版もあったようです。
CDは1994年、2007年、2010年に発売がありました。音はもちろん2007年と2010年の物が圧倒的にいいです。15曲32分。
2007年盤は他の4作品との3枚組、2010年盤は「大西部への道」とのカップリングです。
2010年盤は、アマゾンでは「大西部への道」がメインジャケットになってますが、実際には「許されざる者」がメインジャケットです。
またデジタル・ミュージックも入手可能です。
オススメ度;★★★(メインテーマとロデオの曲はいいのですが、それ以外が印象に残りません)

プラハシティ・フィルハーモニックオーケストラによる“許されざる者”1曲の録音があります。この曲はサントラでは2曲目に入っており、映画のタイトルバックで流れる曲ではなく、ちょっと遅いバージョンです。オードリー・ヘプバーンの写真集の付録で聴く事が出来ます。

日本版のサントラの権利を持っているのはキング・レコードなのですが、過去にキング・レコードがオードリー作品集や西部劇のレコードを作る時に“サントラ”として入れていたものは、全て本当のサントラではありません。その演奏はドン・コスタ・ヴォイス&オーケストラという所の演奏。
どこかでホントのサントラと、このカバーの演奏が入れ替わってしまったようです。
ドン・コスタ・ヴォイス&オーケストラ以外にも、オードリーの作品集のレコードを作る際にイージーリスニング風のアレンジでよく収録されていました。
同じ2期の「尼僧物語」や「緑の館」が全く収録されないのに比して、かなりの高確率で収録されていたのでとても不思議です。
また、巨匠ティオムキンの作曲なので、他の人による演奏もあります。アレンジが色々あって面白いので、ぜひ聴き比べてください。
2014年11月21日
「緑の館」オリジナル・サウンドトラック
作曲:エイトル・ヴィラ=ロボス
ブラニスラウ・ケイパー
映画で使われた本当のサントラ:出ています。ただし、全世界で3000枚だけのプレスで、今では入手困難です。
レコード時代には出ていません。CDで世界初の発売になりました。
アンソニー・パーキンスが歌う“緑の館の歌”はCD未収録。サントラCDは79分53秒の収録なので、入る余地はありませんでした。
愛のテーマは美しいのですが、全体には重い曲が多いです。
CDのみの発売で、デジタル・ミュージックでは出ていません。
ライナーノートは「緑の館」写真集かというくらいの豪華版です。
このCDを発売した FILM SCORE MONTHLY という会社は上質なサントラCDを作る事で有名でしたが、既にサントラCDの生産から撤退しましたので、今後の再プレスは難しいと思われます。同じ会社から出た「暗くなるまで待って」のサントラも同様です。
オススメ度:★★★
その他の演奏:
過去のオードリー作品集のレコードなどでも、「緑の館」は一度も収録された事がありません。
アンソニー・パーキンスが歌った“緑の館の歌”のみ、他の人がカバーしているバージョンがいくつかあります。
日本では手嶌葵さんがカバーしていました。
エイトル・ヴィラ=ロボスの「緑の館」:
クラシックの作曲家であるエイトル・ヴィラ=ロボスは、せっかく作曲したのですが、残念ながら内容に沿った甘いメロディには乏しく、それを補うために制作側はブラニスラウ・ケイパーに甘いメロディを書いてもらい、かなり差し替えになりました。
がっかりしたヴィラ=ロボスは自分なりの「緑の館」を作ろうと、「アマゾンの森」という曲名でまとめています。1959年に亡くなっていますので、最晩年の作品ということになります。こちらもCD及びデジタル・ミュージックで聴く事が出来ます。
ブラニスラウ・ケイパー

レコード時代には出ていません。CDで世界初の発売になりました。
アンソニー・パーキンスが歌う“緑の館の歌”はCD未収録。サントラCDは79分53秒の収録なので、入る余地はありませんでした。
愛のテーマは美しいのですが、全体には重い曲が多いです。
CDのみの発売で、デジタル・ミュージックでは出ていません。
ライナーノートは「緑の館」写真集かというくらいの豪華版です。
このCDを発売した FILM SCORE MONTHLY という会社は上質なサントラCDを作る事で有名でしたが、既にサントラCDの生産から撤退しましたので、今後の再プレスは難しいと思われます。同じ会社から出た「暗くなるまで待って」のサントラも同様です。
オススメ度:★★★

過去のオードリー作品集のレコードなどでも、「緑の館」は一度も収録された事がありません。
アンソニー・パーキンスが歌った“緑の館の歌”のみ、他の人がカバーしているバージョンがいくつかあります。
日本では手嶌葵さんがカバーしていました。

クラシックの作曲家であるエイトル・ヴィラ=ロボスは、せっかく作曲したのですが、残念ながら内容に沿った甘いメロディには乏しく、それを補うために制作側はブラニスラウ・ケイパーに甘いメロディを書いてもらい、かなり差し替えになりました。
がっかりしたヴィラ=ロボスは自分なりの「緑の館」を作ろうと、「アマゾンの森」という曲名でまとめています。1959年に亡くなっていますので、最晩年の作品ということになります。こちらもCD及びデジタル・ミュージックで聴く事が出来ます。
2014年11月20日
「尼僧物語」オリジナル・サウンドトラック
作曲:フランツ・ワックスマン
サントラ:出ています。ただし、全て廃盤。
12曲入りのレコードが1959年初公開時と1975年に。CDは22曲入りが1991年に、2枚組61曲入りのプロモ盤が2002年頃に。日本版は一度も出ていません。全て海外の物。
今はCDの入手は難しいですが、デジタル・ミュージックでの発売があります。貴重なプロモ盤は、アマゾンなどでは入手が出来ません。根気よくオークションで探すしかありません。
監督のフレッド・ジンネマンはフランス・ワックスマンが作った曲が気に入らず、相当数がボツになっています。監督の自伝では、ワックスマンがカトリックが嫌いで、暗い曲ばかりを作曲したからとのこと。
監督の気に入らない曲は1から作り直し、或いはメインタイトルのテーマで作り直しをさせられています。なので、CDに入っている曲の多くがフィルムで使われていないもの、という変わったサントラになっています。
デジタル・ミュージックは、入っている曲数が色々あるので購入には要注意。曲数が最も多いのは1991年盤と同じ22曲入りです。
2016.1.22追記:91年盤CDの欄でデジタルミュージックが出ていますが、こちらはなんと2枚組CDのデジタル・ミュージック版!
ところがその2枚組の1枚目の36曲しかデジタル化されてなくて、2枚目25曲が未収録。途中で終わっているという不思議なものになっています。
ストーリー的にはコンゴの途中までしか音楽がありません。
オススメ度;ガブリエルのテーマは★★★★、それ以外は星なしで。
コンピレーション・サントラ:
オードリー・ヘプバーンのサントラばかりを集めたCDで「尼僧物語」のメインテーマも1曲入っています。これもサントラです。
その他の演奏:
日本で10種類以上のオードリーの曲集のレコードが出ていましたが、「尼僧物語」に関しては1度も収録されていません。なので、イージーリスニング風のペラッペラな演奏は存在していません。

12曲入りのレコードが1959年初公開時と1975年に。CDは22曲入りが1991年に、2枚組61曲入りのプロモ盤が2002年頃に。日本版は一度も出ていません。全て海外の物。
今はCDの入手は難しいですが、デジタル・ミュージックでの発売があります。貴重なプロモ盤は、アマゾンなどでは入手が出来ません。根気よくオークションで探すしかありません。
監督のフレッド・ジンネマンはフランス・ワックスマンが作った曲が気に入らず、相当数がボツになっています。監督の自伝では、ワックスマンがカトリックが嫌いで、暗い曲ばかりを作曲したからとのこと。
監督の気に入らない曲は1から作り直し、或いはメインタイトルのテーマで作り直しをさせられています。なので、CDに入っている曲の多くがフィルムで使われていないもの、という変わったサントラになっています。
デジタル・ミュージックは、入っている曲数が色々あるので購入には要注意。曲数が最も多いのは1991年盤と同じ22曲入りです。
2016.1.22追記:91年盤CDの欄でデジタルミュージックが出ていますが、こちらはなんと2枚組CDのデジタル・ミュージック版!
ところがその2枚組の1枚目の36曲しかデジタル化されてなくて、2枚目25曲が未収録。途中で終わっているという不思議なものになっています。
ストーリー的にはコンゴの途中までしか音楽がありません。
オススメ度;ガブリエルのテーマは★★★★、それ以外は星なしで。

オードリー・ヘプバーンのサントラばかりを集めたCDで「尼僧物語」のメインテーマも1曲入っています。これもサントラです。

日本で10種類以上のオードリーの曲集のレコードが出ていましたが、「尼僧物語」に関しては1度も収録されていません。なので、イージーリスニング風のペラッペラな演奏は存在していません。