2014年12月11日

その他オードリーの声のアルバム

 オードリーにはサントラ以外で録音されたものがあります。とくにオススメはしませんが…。

onpu2「Audrey Hepburn's Enchanted Tales」

 これは1993年のグラミー賞も取っています。
 オードリーが“美女と野獣”“眠りの森の美女”などを朗読するというもの。
 伴奏でラヴェルの「マ・メール・ロワ」組曲(マザーグース)が流れます。

 最初のプレスは晩年のオードリーのイラストジャケットでしたが、現在では若いオードリーのイラストに変更されて売られています。




onpu2サン=サーンス「動物の謝肉祭」

 ラロ・シフリン指揮の演奏に合わせて、各楽曲でスターたちが解説を入れる、というもの。
 元々はチャリティーのための演奏。
 1992年にプロモ盤として発売された。

 オードリーは “鳥” の部分を担当。
 他にはチャールトン・ヘストン、ウィリアム・シャトナー、ウォルター・マッソーなどが参加している。

 ピアノ版・解説無し版と共に収録されている。




onpu2デジタル・ミュージック

 60年代にイタリア語のインタビューに答えるオードリーが発売されている。




onpu2過去の日本盤のレコードに、小森のおばちゃまのインタビューに答えるオードリーが収録されていた。

 「スティーヴ・マックィーン/オードリー・ヘップバーン」というLPレコード。  

Posted by みつお at 18:00Comments(0)その他のオードリー

2014年12月12日

「風と共に去りぬ」オリジナル・サウンドトラック

作曲:マックス・スタイナー

icon06サントラ:出ています。決定版もあり。

 日本版ではあまり発売の機会には恵まれていませんが、海外ではずっと発売され続けています。
 こちらは輸入盤でなら今でも入手は容易です。

 販売時期や、販売会社によって曲数に違いがありますので、要チェックで。
 2014年現在、入手しやすい物で最大のは22曲入り約77分です。

 また、1996年には、2枚組56曲、2時間27分も収録された決定版が出ています。
 それだけの曲をマックス・スタイナーも作曲したという事で、映画も超大作ですけど、音楽も超大作ですね。
 こちらは入手困難です。

 オススメ度:★★★(多数の曲は重くて通して聴くにはしんどいです。タラのテーマなど一部は★★★★★)



 デジタル・ミュージックも11曲、13曲、18曲、19曲などまちまち。
 最も多いのは、CDで今手に入る物と同じ22曲、約77分。




icon06オリジナル・サウンドスコア盤:

 チャールズ・ゲルハルトによるオリジナルのスコアによる演奏が出ています。

 本当のサントラは、さすがに1939年の作品だけに音が悪いのですが、こちらは1970年代の録音。音が良くなっています。
 こちらは11曲、44分の収録です。2010年に、リマスター版が出ました。
 デジタル・ミュージックも有ります。

 なお、チャールズ・ゲルハルトは1960年代最後の方でも既に映画音楽全集のレコードで「風と共に去りぬ」のオリジナル・サウンドスコアを録音しています。
 他の映画が1曲だけだったのに比べて、「風と共に去りぬ」だけ片面全部使っての録音でした。しかも「風と共に去りぬ」のみ、オリジナルの楽譜での演奏でした。
 その段階で、アルバム1枚での演奏をしたいと思うようになったのかもしれません。




icon06その他の演奏:

 映画音楽の名曲なので、映画音楽集のコンピレーションものでは、必ずと言っていいほど入ります。
 なので、他の人による演奏も大量に存在します。  

2014年12月13日

「哀愁」オリジナル・サウンドトラック

音楽:ハーバート・ストサート

icon06本当のサントラ:なし。

 「蛍の光」(4/4拍子)が効果的につかわれていますが、この「哀愁」でのアレンジは3/4拍子のワルツ。
 ここから日本で採譜して、現在お店の閉店時に流れる「別れのワルツ」として今でもよく聴く曲になっています。

 下記の粗悪品CDに入ってない、不安を表す音楽がとてもいいです。

 オススメ度;★★★★(誰か録音して欲しい…)

icon06その他の演奏:

 実は「哀愁」が入ったCDはコンピレーションで出ているのですが、それは映画そのままを3曲ほど入れたもの。
 セリフや効果音もそのままで、サントラとしてはとても扱える物ではありません。
 権利の切れているのをいいことに、金儲けに利用した粗悪品。

  

2014年12月14日

「美女ありき」オリジナル・サウンドトラック

音楽:ミクロス・ローザ(ロージャ)

icon06本当のサントラ:なし

icon06オリジナル・サウンドスコア:“愛のテーマ”のみあり。

 「美女ありき」は愛のテーマが大変美しいのですが、そのためか、その1曲だけ入っている事がよくあります。
 “In Session”の方は僕も持っていますが、実際の映画よりもテンポが遅いです。もっと燃えるような演奏がほしいです。
 デジタル・ミュージックはありません。

オススメ度:★★★★

  

2014年12月15日

「シーザーとクレオパトラ」オリジナル・サウンドトラック

作曲:ジョルジュ・オーリック

icon06本当のサントラ:なし。

icon06オリジナル・サウンドスコア:あり。

 ジョルジュ・オーリック作品集で、3曲のみ収録されています。

 1.メインタイトル
 2.スフィンクス
 3.バトル

 となっていますが、3曲目はエンドタイトルも含んでいます。
 なお、このCDにはオードリー・ヘプバーンの「ラベンダー・ヒル・モブ」の音楽も入っています。

 このオーリックは元々はクラシックの作曲家。映画では他に「ローマの休日」も作曲しています。

 オススメ度:★★★★



icon06使われなかったサントラ

 この映画には、使用されなかったボツスコアがあります。

 アーサー・ブリスという作曲家が「シーザーとクレオパトラ」の為に作曲していたのですが、制作者パスカルが気に入らずにボツになりました。
 そのボツサントラもCDでなんと8曲も!聴く事が出来ます。

  

2014年12月16日

「アンナ・カレニナ」オリジナル・サウンドトラック

作曲:コンスタント・ランバート

icon06本当のサントラ;なし

icon06オリジナル・サウンドスコア盤:あり。

 英国では重要な作曲家のようで、今までに2度録音されています。

 最初は1976年に“Great British Film Music”というアルバムで、「アンナ・カレニナ」組曲ということで、4曲11分。
 ジャケットで一番目立っているのも、ヴィヴィアン・リーの「アンナ・カレニナ」です。

 次は2008年に発売された“Lambert / Berners: Film Music”というアルバムで、同じく「アンナ・カレニナ」組曲、10曲30分。

オススメ度:★★★(内容が内容だけに、好きな曲もあるけど、全体では重い。)



  

2014年12月17日

「欲望という名の電車」オリジナル・サウンドトラック

作曲:アレックス・ノース

icon06本当のサントラ:あり。

 オードリーの「噂の二人」も作曲している、アレックス・ノースの代表作。アカデミー作曲賞ノミネート。
 本当のサントラには、マックス・スタイナー作曲の別作品の3曲が必ず同時収録されている。

 オススメ度;★(1曲目は好きだけど…)




icon06オリジナル・サウンドスコア盤:あり。

 ジェリー・ゴールドスミス(「オーメン」「スタートレック」「ランボー」などの作曲で有名な巨匠の1人)指揮のナショナル・フィルハーモニックオーケストラ盤、他にロンドン交響楽団による演奏盤、などがあるよう。

 「欲望という名の電車」はもともと舞台劇なので、その舞台バージョンのアレックス・ノースではない作曲のものもあるので、買う際には注意が必要。

  

2014年12月18日

「愛情は深い海のごとく」オリジナル・サウンドトラック

音楽:マルコム・アーノルド

icon06本当のサントラ:なし

 マルコム・アーノルドは、英国の重要なクラシック分野の作曲家らしいのだが、このサントラは発売されていない。
 というか、この作品はビデオ化もされなかったし、未だにDVDもブルーレイの発売も無く、幻の作品化している。

 現在「愛情は深い海の如く」で出てくる作品は、最近のリメイク。
 ヴィヴィアン・リー バージョンは、“ごとく”がひらがな表記が正式名。

 他に、マルコム・アーノルド作曲の映画音楽では「戦場にかける橋」、イングリッド・バーグマンの「六番目の幸福」などが有名。

icon06その他の演奏:なし。  

2014年12月19日

「ローマの哀愁」オリジナル・サウンドトラック

作曲:リチャード・アディンセル

icon06本当のサントラ:なし

 リチャード・アディンセルは他にヴィヴィアン・リーの「無敵艦隊」を作曲している。

icon06オリジナル・サウンドスコア盤:

 未だに映画を見ての確認は取れていないが、ジョン・バリー(「ロビンとマリアン」)のコンピレーションアルバムで、“Best Of THE EMI YEARS”というのがあり、そこには“Theme From Roman Spring Of Mrs Stone”がリチャード・アディンセル作曲として収録されている。

 EMI時代にジョン・バリーが指揮をした作品のようで、もしかすると本当のサントラかもしれない。

 ちなみに“Roman Spring Of Mrs Stone”は「ローマの哀愁」の原題。

 この真偽不明の曲のオススメ度:なし。あんまり…。

  

2014年12月20日

「トヴァリッチ」オリジナル・サウンドトラック

音楽:リー・ポクリス

icon06サントラ:あり。

 レコード時代から、この1963年の舞台劇のレコードが出ていた。今はCD化されている。

 ヴィヴィアン・リーは映画よりも舞台重視の人だったので、元々高音だった自分の声を、訓練で舞台でよく聞こえるように低くしてしまった。
 なので、このミュージカル作品ではヴィヴィアン・リーの声を全16曲中6曲で聞けるのだが、「風と共に去りぬ」の頃とは違う、かなり低い声になってしまっている。

 ヴィヴィアン・リーはこの演技でトニー賞を受賞。

 オススメ度:★